犬の中毒について
2018/08/07
身の回りには、人間には害がなくても犬にとっては有害なものが存在します。
犬が口にしないよう、飼い主さんは気をつけてあげましょう。
≪ 目次 ≫
中毒の原因となるもの
原因物質 | 症状 |
ネギ類(玉ねぎ、長ネギなど) | 貧血を起こし、死に至るケースもある。 ネギ類のエキスが入った味噌汁などの残り汁もNG。 |
チョコレート | 大量に摂取すると、急性心不全を起こすことがある。 致死量は体重1㎏あたりチョコレート30g程度。 |
マカダミア・ナッツ | おう吐、虚弱、沈うつ、運動失調、高体温症を引き起こす。 |
キシリトール | 肝臓に障害を起こす可能性がある。 |
植物 | おう吐や下痢を引き起こすもの、触るとかぶれるものがある。 |
ヒキガエル | ヒキガエルの耳下腺から分泌される強力な毒素で心臓がダメージを受ける。 死に至るケースもある。 |
鉛 | 下痢、おう吐、腹痛などを引き起こす。 絵の具や古いペンキなどに含まれている。 |
水銀 | 水銀電池や体温計を飲み込むと、下痢やおう吐、麻痺、よだれを垂らす。 |
ヒ素 | 下痢、おう吐、腹痛、ショック症状から死に至ることもある。 農薬、木材の防腐剤に含まれている。 |
殺虫剤 | 軽症の場合は、下痢やおう吐。 ひどくなると、血便、血尿、吐血、呼吸困難を引き起こす。 |
除草剤 | 直接口にいれてしまう以外にも、足裏などの皮膚から体内に入り中毒を起こす。 |
処置法
中毒の主な症状は、下痢やおう吐です。
これって、他の病気でもよくある症状ですよね。
その為、犬が口に入れた瞬間を見ていなければ中毒かどうか判断が難しいんです。
もし、犬の様子がおかしい場合はまずは周囲に中毒の原因物質がないか確認しましょう。
また、口の匂いを嗅ぐと何を食べたか分かることもあります。
中毒の疑いがある場合は、動物病院に連絡をしましょう。
飲み込んでしまったものによって、吐かせたほうがいいものそうでないもの。
水を飲ませたほうがいいもの、そうでないものがあるため獣医師の指示を仰ぎましょう。
吐かせたほうがいいものの場合は、水に溶けなくなるぐらいまでの塩を入れて、それを飲ませて吐かせます。
吐くと食道が傷ついてしまうものは、すぐに動物病院に連れて行って処置をしてもらいましょう。
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